新築住宅の維持費はどのくらいかかる?内訳は?
香川県で新築住宅を購入する時に、1年間でどれくらいの維持費がかかるのか気になりますよね。今回は維持費の内訳と費用の目安をお伝えします。維持費の内訳を知っていれば、前もって準備ができるので心配が減ります。
新築住宅の維持費はどのくらい?
香川県で新築住宅を建てると、固定資産税や修繕費用、保険費用に都市計画税など色々と費用がかかります。それぞれの費用は不動産の大きさや価格、住んでいる場所によって異なります。
新築住宅の維持費①各種税金
新築住宅の維持費で代表的な税金は、固定資産税と都市計画税です。
固定資産税
固定資産税は不動産を保有すると必ず支払う税金で、維持費の中でも高額な出費の一つです。税額は「固定資産の評価額(課税標準額)×税率」で決まりますが、標準税率は1.4%となっています。
RESAS(地域経済分析システム)によると、2018年度の香川県高松市の一人あたりの固定資産税額は6万円。固定資産税は建物の構造や設備、地域などによって異なりますが、一般的な戸建て住宅の場合は10万円前後になることが多いです。
都市計画税
都市計画税は市街化区域に建設された住宅に対して課せられる税金です。固定資産税と比べればそれほど高額ではなく、平均的な納税額は3万円~5万円です。
その年の1月1日現在の土地・建物の所有者が納めるもので、固定資産税と都市計画税をあわせた納税通知書で請求されるのが一般的。納めた税金は、道路や公園、上下水道など街を整備するのに使われます。
固定資産税は住宅があれば誰でもかかる税金ですが、都市計画税は市街化区域に物件を持っている方のみに課せられるものです。自分の建てる家が市街化区域にあたるかどうかは、市区町村の「都市計画課」などに聞くか、「地域名 市街化区域」などで検索するとネット上で調べられる地域もあります。
都市計画税の算出方法は「固定資産税評価額×税率」です。税率の上限は0.3%で、市町村によって異なります。香川県高松市の場合は、税率0.14%となっています。
新築住宅の維持費②修繕費用
新築住宅も長く住めば老朽化が進み、外壁塗装やキッチンなどの設備交換、内装リフォームなども必要になってきます。必要になってからでは大出費なので、コツコツと貯めておくと良いでしょう。
修繕費用はいくら必要?
戸建て住宅に住まれている方に行った調査(※)によると、平均築年数35.8年でそれまでに使った修繕費の平均総額は556万円。ここから考えると、毎月13,000円、年間で156,000円ぐらい積み立てておくと、急な修繕やリフォームにも対応できそうです。
(※)2016年アットホーム株式会社が495名を対象とした「一戸建て修繕の実態」に関する調査
修繕内容はさまざまですが、雨漏り経験はほぼ半数、シロアリの被害経験は4人に1人が経験があるという結果でした。修繕場所の上位である外壁と水回りのリフォーム費用の相場をお伝えします。
外壁
外壁塗装は、10年前後の周期で行うのが一般的です。1回あたり100万円前後かかることが多いですが、先延ばしにすると家の構造部分に関わるような大工事になってしまい、相場以上の費用がかかることもあります。
水回り
キッチンやユニットバス、トイレなど水回りの設備も、10~20年程度でリフォームされる方が多いです。水漏れや排水口のつまり、換気扇などの不具合はもちろん、カビや汚れが落ちにくくなってリフォームを検討される方も。費用は設備のグレードにもよりますが、目安は以下の通りです。
・キッチンの交換:50~150万円
・ユニットバスの交換:50~150万円
・トイレ本体の交換:10~50万円
・洗面台の交換:10~50万円
ハイグレードの設備を入れたり、内装の工事もいっしょに行ったりすると、費用は高くなります。
新築住宅の維持費③保険料
新築住宅を住宅ローンで購入する場合、火災保険への加入を条件にしている銀行がほとんど。そのほかにも、地震保険に加入される方もいます。
火災保険
火災保険の保険料にはっきりとした相場はありません。建物の構造や所在地、どのくらいの保障を付けるかによって保険料が変わり、10年一括払いで2~20万円ほどと大きく差がつきます。ネットの見積りなどで、お住まいの地域の場合はどのくらいの保険料がかかるか、大体の費用を知ることができるので、調べておくと良いでしょう。
地震保険
地震保険は火災保険の加入時にセットで入る保険で、単体で加入できません。火災保険は地震を原因とする損害は補償されないので、もし不安であれば地震保険への加入も検討されると良いでしょう。地震保険の保険料は、どの保険会社でも同じ条件なら同額です。
まとめ
新築住宅の維持費は状況や環境に応じて金額が異なります。細かい費用は分からなくも、内訳とおおまかな金額を把握して備えておくと安心です。