外壁選びのポイントは?新築住宅で使われる外壁材8種類を比較
新築住宅で使える外壁材にはさまざまな種類があるため、どれを選べばいいのか迷う方が多いのではないでしょうか。外壁は簡単には交換できないので、後悔しないよう慎重に選ばなければなりません。
今回は、外壁選びのポイントと、新築住宅に使われる8種類の外壁材を紹介します。理想の家づくりの参考にしてみてくださいね。
新築住宅の外壁選びのポイント
新築住宅の外壁選び方のポイントは、「価格・デザイン性・メンテナンス性」の3つ。重視したいポイントを明確にして、最適な外壁を選びましょう。
【ポイント1】価格
外壁材は、種類によって価格が大きく変わるため、予算に合わせて選びましょう。
・モルタル 2,000円〜
・窯業系サイディング 3,000円〜
・金属系サイディング 4,000円〜
・ALC 7,000円〜
・タイル 10,000円〜
外壁材は初期費用だけでなく、定期的なメンテナンス費用もかかります。素材によってリフォーム周期も異なるので、外壁にかかる費用を先々までシミュレーションしてみるのがおすすめですよ。
【ポイント2】デザイン性
外壁はデザインや色によって、家の印象を大きく左右します。好みのデザインにこだわって選ぶと、満足度がぐっと高まるでしょう。
ここで同時に気を配りたいのが、周りの家や環境との調和です。住宅は、街を造る大切な要素のひとつ。気に入って土地を購入した街の景観となじむように、外壁を選びましょう。
【ポイント3】メンテナンス性
外壁は雨や風、紫外線などの影響を受けて徐々に劣化していくため、定期的なメンテナンスが必要。外壁材の種類によって、メンテナンスにかかる手間が変わるので、選ぶときのポイントにするとよいでしょう。
外壁材の種類と特徴
新築住宅で使われている外壁材には「サイディング」「モルタル」「漆喰」「タイル」「ALC」などがあります。それぞれの特徴を紹介しますので、外壁選びの参考にしてみてくださいね。
①窯業系サイディング
近ごろ多くの新築住宅に使われているのが、窯業系サイディングです。セメントや繊維質などで作られていて、耐火性に優れています。
デザインや色のバリエーションが豊富な上、価格が安いのが魅力。費用を抑えながらも、おしゃれな外壁に仕上げたい!という人におすすめです。
②金属系サイディング
モダンでスタイリッシュな外観にしたい人には、金属系サイディングがおすすめです。カラー鉄板やアルミニウム合金などが原料で、ほかの外壁材と比べてとても軽いのが特徴。建物への負担も少なく、耐震性・耐熱性に優れています。メンテナンス周期が長い点も魅力的です。
③モルタル
モルタルは、砂とセメントが原料の外壁材で、職人が現場で塗りつけて仕上げます。工場で作られたパネルをつなぎ合わせるサイディングとは違い、モルタルの外壁にはつなぎ目がありません。さまざまな仕上げ方が自由に選べて、曲面にも施工できるのも魅力のひとつです。
④漆喰
漆喰は、石灰が主原料の外壁材。モルタルと同様、職人が手作業で仕上げるため、手仕事ならではの風合いが感じられます。時間が経つほど味わいが増す漆喰は、経年劣化が楽しめる外壁材です。
カラフルなレンガと組み合わせれば、南欧風の外観に。また、お寺やお城などの伝統的な日本建築にも用いられる漆喰は、和モダンテイストの外観によく合うでしょう。
⑤タイル
土や石などで作られたタイルは、耐久性・耐火性に優れた外壁材です。経年劣化が起こりにくく、手軽なメンテナンスだけできれいな状態を長く保てます。
ほかの外壁材と比べると初期費用は高いですが、メンテナンス費用が抑えられるのがメリット。長い目で見ると、コストパフォーマンスに優れた外壁材といえるでしょう。
⑥樹脂系サイディング
樹脂系サイディングは、塩化ビニル樹脂が原料の外壁材。国内のシェア率はわずか1%ですが、アメリカやカナダなどでは50年以上前から主流となっています。
耐久性が非常に高く、凍害に強いのが特徴。日本でも寒冷地で採用され始めていますが、まだ扱える業者が少ないのが現状です。
⑦木質系サイディング
天然の木材でできている木質系サイディングは、 天然素材の風合いを存分に楽しみたい人におすすめです。人工の木目調では表現しきれない、木材本来の温かみが感じられます。けれども防火性能が低く、腐食しやすい性質なので、メンテナンスの手間や費用がかかるデメリットも。
⑧ALC
セメントや発泡剤が原料のALCは、耐火性・耐熱性・遮音性に優れた高性能な外壁材。工場でパネル状に作られ、現場では組み立てるだけなので、工期も短くて済みます。耐用年数は50年と長く、張り替えの必要はありません。パネルとパネルをつなぐシーリングの補修程度で済むので、メンテナンスの手間を抑えられるでしょう。
まとめ
外壁材選びのポイントは、価格やデザイン性、メンテナンス性など重視したいポイントを明確にすること。素材ごとの特徴を理解して、思い描く理想の家に合った外壁材を選びましょう。外壁選びに迷ったときには、住宅メーカーに相談するのもおすすめですよ。