新築住宅のファミリークローゼットは本当に便利?おすすめの間取りは?
家族で新築住宅に住む際に、ファミリークローゼットの設置を検討される人もいるのではないでしょうか。設置すると、どんな利便性を感じられるのかが気になるところ。本当に便利なら新築の段階からつくりたいですよね。今回は、ファミリークローゼットのメリットやおすすめの間取りを紹介します。
ファミリークローゼットとは
ファミリークローゼットとは、家族みんなで使う収納スペースのこと。つくりとしては、ウォークインクローゼットとウォークスルーの2パターンがあります。
ウォークインクローゼット:クローゼット内で身支度を済ませたい方に
ウォークスルークローゼット:部屋同士をゆるくつなげたい方に
ファミリークローゼットを設置することで、収納場所が固定されて生活動線や家事動線がシンプルに。「コートはあっちの部屋」「掃除機はこっちの部屋」と家中を動き回る必要がなくなります。
必要な広さは、家族構成や収納したいものの量によって違ってきます。4人家族なら最低でも3畳はほしいところ。特に女性は収納したいものの量が多い傾向にあるので、女の子がいるご家庭は将来を見据えて広さを計画しましょう。
ファミリークローゼットのメリット
収納場所を1箇所にまとめると、どのようなメリットがあるのでしょうか。ファミリークローゼットをつくることで、得られるメリットは主に5つ。
・散らかりにくい
・各部屋の広さが確保できる
・身支度がスムーズに行える
・日用品のストックができる
ファミリークローゼットは、衣類に限らずバッグ・季節家電・クリスマスツリー・スーツケースなども収納できる空間です。各部屋にクローゼットを設けるよりも、1箇所にまとまることで散らばりにくくなるメリットがあります。片付けるために家の中をあちこち行き来しなくてすむため、家事が時短になり生活にゆとりが生まれるでしょう。
また、クローゼットを一つにまとめることで、個々の部屋を広く使えるようにもなります。身支度も1箇所で行えるので、忙しい朝には助かる設備です。
ファミリークローゼットの注意点
ファミリークローゼットを最大限活用するなら、設置場所や内部造作にこだわりましょう。配置に関しては、家族の動線に溶け込まないと無駄な動きが増えてしまいます。
たとえば、子どもが寝静まった頃に両親が帰宅する場合は、玄関や脱衣所の近くに設置するのがおすすめ。脱衣やものの出し入れによる物音で起きてしまう可能性もあるので、なるべく寝室と離れた場所に設置するのが無難。
大きいファミリークローゼットになってくると、コーナーや壁にデッドスペースがでやすいので、工夫してレイアウトすることも重要です。造作棚やユニット棚を組み合わせて、収納できるスペースを最大限確保しましょう。ただし広さを取りすぎてしまうと、各部屋の面積が削られてしまう恐れもあるのでバランスをみながら調整してくださいね。
ファミリークローゼットのおすすめ間取り
ファミリークローゼットの設置決めは、間取り計画を進めている段階で行います。どの部屋の近くにするかは、家族みんなの生活動線を考慮することが大切。生活動線を把握して、みんなが使いやすい場所を見つけましょう。
寝室の隣
扉を2箇所に設けるウォークスルークローゼットを、子ども部屋と夫婦の寝室の間につくる間取りはおすすめ。季節ごとの衣類や布団も収納しておけるので、衣替えもしやすいです。
寝室が2階にある間取りなら、ファミリークローゼットを設置しても1階のリビングや水回りの広さが狭くなることもありません。家族の生活リズムがほとんど一緒なら、朝や夜にファミリークローゼット内でもコミュニケーションができるでしょう。
1階の玄関・リビングの近く
帰宅後すぐに上着やカバンを収納したい人は、玄関やリビングの近くに設けるのはどうでしょう。各部屋に入る前に身に付けていた衣類を片付けることで、ウイルスの持ち込みを防ぎます。
また忘れ物対策にも効果的です。2階の部屋にクローゼットがあると、忘れ物をしたときわざわざ階段を登らないといけないですよね。忙しい朝だとタイムロスになってしまうでしょう。玄関やリビング近くにファミリークローゼットがあれば、家族全員が忘れ物に気づいてもすぐに取りに戻ることができます。
洗面室やランドリールームの隣
ファミリークローゼットを洗面室やランドリールームの隣に設置、あるいは併設する方法もおすすめ。帰宅後、手を洗って清潔にできた段階ですぐに着替えられる間取りは非常に衛生的です。洗濯機が近くにあるので、脱ぎっぱなし対策にもなります。
物干し竿を設けておけば、洗う→干す→畳む→収納する動作が1箇所で完結。子どもが汚れて帰宅しても、脱衣→洗う→着替える動作が同スペースで行えるので、主婦にとっては助かる間取りでしょう。
まとめ
各部屋を広く使いたいときは、複数のクローゼットを設けるよりもファミリークローゼットをつくりましょう。家族みんなが何気なく使えるように、生活動線に溶け込む場所に設置するのがポイント。
収納場所を1箇所に集中させることで、片付けや身支度に使う時間が短縮されます。新築住宅を建てるならファミリークローゼットをつくって、ゆとりのある暮らしを実現させましょう。