新築住宅にエアコンを購入・取付するときの注意点
意外と知らない人も多いかもしれませんが、新築の建売住宅などには基本的にエアコンはついていません。注文住宅でもエアコンが標準装備でなければ、オプションとして依頼するか、ご自身で家電量販店やインターネット等で手配することになります。
しかしエアコンというのは他の家電と違って、家の壁に穴をあける工事をしないと使えませんよね。依頼先によっては、不具合が生じたときの責任の所在があいまいになってしまうこともあるので注意しましょう。
今回はエアコンの依頼先や、注意すべき点について解説するので、ぜひエアコン設置を依頼する前に読まれてくださいね。
新築住宅のエアコン取付はどこに依頼する?
新築住宅のエアコンの依頼先は大きく分けて「住宅会社・家電量販店・ネット通販」の3つです。それぞれメリットやデメリット、気をつけるべき点があります。
【1】住宅会社
一つ目が、住宅会社(工務店・ハウスメーカーなど)にオプションとしてお任せするという方法です。会社によってはエアコンが標準装備となっているケースもあるので、確認されてくださいね。
住宅会社は家の構造を熟知しているため、設置場所や工事の手配など安心しておまかせできます。設置工事の手配やスケジュール管理などの手間がかからないのも嬉しいですよね。
ただ、家電量販店やネット通販で購入するより費用は比較的高め。エアコンの選択肢が限られていることもあるようです。
【2】家電量販店
二つ目が、街の家電量販店で購入する方法して、取り付け工事までお願いするという方法です。エアコン選びから工事の手配までお任せでき、お店によっては工事費無料サービスをされていることもあります。
注意点は以下の2つです。
・見積もりと実際の金額が異なることがある
家電量販店では事前に設置場所を見ることなく、標準工事を想定して見積書を提示することがほとんどです。工事の際、配線や配管カバーが標準より長い場合は追加料金が発生することも。
・設置の日程調整ができない
入居前後に日程を調整できない場合は、エアコンがない状態で過ごす期間が発生するかもしれません。また設置時間の確定は前日の電話連絡が多く、ギリギリまで分からないので意外とストレスです。
【3】ネット通販+取付業者
三つ目が、ネット通販で購入して、ご自身で設置業者に取付工事を依頼されるという方法です。同じ商品でも、住宅会社や家電量販店より安く購入できるのが魅力的です。
注意点は以下の3つです。
・手間がかかる
ネットで購入するとなると、エアコン探し、比較、工事の段取り…とかなりの手間がかかります。特に業者の繁忙期(引っ越しの多い3~4月・暑くなる7~8月)は、なかなか工事の予約がとれないことも。入居日までに設置できる業者を探すのは、骨が折れる作業になるかもしれません。
・保管場所やスケジュールに注意
ネットでエアコンを購入する場合、エアコンが届く日から工事日まで時間があいてしまうことも。エアコンはかなり大きさがあるので、新居や今の家に保管する場所があるのか考えておきましょう。新居に置ければよいのですが、まだ建築中でエアコンを置いておけないという場合は、工事日に新居まで運ぶという手間もかかります。
・責任の所在があいまい
取付業者を自力で手配した場合、動作不良の責任の所在があいまいにあることも多いです。例えばエアコンが壊れていたときに、最初から壊れていたのか、工事のミスで壊れたのかわからないですよね。何もなければ良いのですが、住宅会社や家電量販店に頼むよりもリスクが高いということは頭に入れておきましょう。
新築住宅のエアコン購入前に確認すること
新築住宅にエアコンを取り付ける前に確認してほしいことが3つあります。
・エアコンの設置場所と配管穴
・エアコン用コンセントの容量
・室外機の設置場所
これらを事前にチェックしていると、いざ設置しようとしたときにうまくいかなかったり、追加料金が発生したりすることが防げます。
エアコンの設置場所と配管穴
エアコンを置きたい場所、エアコンの大きさにより配管穴の位置を決めます。エアコンを設置する予定の場所と配管穴の場所が離れすぎていないか確認しましょう。配管カバーが通常よりも長い場合は追加で料金が発生します。
エアコン用コンセントの容量
エアコンの設置場所の近くにコンセントがあるか、容量はどれくらいかを確認しましょう。基本は100Vのコンセントですが、リビングなど広い部屋用のエアコンは200Vのコンセントが必要な場合もあります。コンセントの容量を変更するには、追加の工事代金がかかるので、住宅会社ともよく相談しておきましょう。
室外機の設置場所
エアコンの容量により室外機の大きさは変わるので、設置予定場所に室外機が入るのかサイズを確認する必要があります。室外機を置く場所としては、外観のイメージを損ねず、出入り口のジャマにならない、それでいて直射日光が当たらず、雨が直接当たりにくい場所が最適です。
いざエアコンを設置しようとしたとき「室外機を置く場所がない!」「室外機が大きくて、窓にかぶった!」といった失敗がないよう、事前に住宅会社と相談されておくことをおすすめします。
新築住宅のエアコン設置の注意点
新築住宅のエアコンの購入先や前もって確認すべき点をお伝えしました。ここでは設置する際の注意点を紹介します。
現金で購入するか、住宅ローンに含めるか
家電量販店やネットのエアコンは、自己資金から購入する必要があります。リビングや寝室、子ども部屋など部屋ごとに設置すると、数十万円単位の大きな金額になることも。
すでに頭金や諸費用を貯金から支払っている場合、数十万円の出費は痛いですよね。家が建ってからも引っ越し代や家具代など出費は続きます。貯金額に心配がある場合は、住宅会社に丸ごとお任せして住宅ローンに含めることを検討されてみてください。
住宅会社とよく打ち合わせしよう
家電量販店やネットでエアコンを購入するにしても、住宅会社との打ち合わせは必要不可欠です。後悔しない家づくりのために、エアコンや室外機の位置を決めたり、穴あけを依頼したりと細かなところもきちんと話をしましょう。
まとめ
今回はエアコンの購入先や設置する際の注意点をお伝えしました。新築住宅にエアコンは設置されていないので、ハウスメーカーにオプションで頼むか、家電量販店やネットで購入する必要があります。
メリット・デメリット、エアコン設置の注意点を理解すれば、新しい生活に向けて行動できるでしょう。