新築住宅でできるダニ対策!おすすめ建材・内装材も紹介
アレルギーや小児喘息の原因にもなるといわれているダニ。特に小さなお子さんがいるご家庭では気になりますよね。有効なダニ対策は、「ダニが好む環境」をつくらないこと。ぜひ新築住宅の計画のひとつに、ダニ対策もプラスして考えてみてください。
新築住宅でもダニが発生する理由
なぜ建てたばかりの新築住宅にダニが発生してしまうのでしょうか。ダニが発生する理由を知ったうえで対策を立てていきましょう。
住宅にダニが侵入する経路
ダニは人の衣服やペットの毛などにくっついて、家の中に侵入してきます。
例えば、電車やバスの座席、外出時に座ったソファーやカーペットなどにダニがいた場合、服などにくっついて移動。そのまま家に帰ることでダニも一緒に家の中に持ち込まれてしまいます。
そのため「うちは新築住宅だからダニはでてこないだろう!」とは言いきれないのです。
ダニが繁殖しやすい環境
ダニが繁殖するには「温度・湿度・部屋の清潔さ」が影響してきます。
・温度20~30度
・湿度60~80度
・部屋が汚れていること
ダニが好むのは、暖かくてジメジメした環境です。
またエサとなる人の皮膚や食べこぼしがある場所では、どんどん繁殖します。
住宅でダニが繁殖するとどうなる?
家の中にダニがいると考えるだけで、なんだか体がかゆくなってくる気がしますが…
実際に住宅の中で、ダニが繁殖するとどのような影響があるのでしょう。小さな子どもやアレルギー体質の方は要注意です。
ダニに噛まれる
梅雨時期から夏場にかけて多くなってくるのが、ダニに噛まれるという被害。太ももや二の腕など柔らかい部分をさされることが多く、同じ場所や近い場所を数か所噛まれるのが特徴です。そして他の虫と違い、腫れやかゆみは遅れてやってきます。
アレルギー疾患の原因に
最も問題になるのが、ダニの糞や死骸が原因でアレルギー症状を引き起こすこと。鼻水が止まらなくなる、皮膚にかゆみや湿疹がでる、喘息や呼吸困難、目のかゆみなどの症状を引き起こすことがあります。特に小さい子どもやアレルギー体質の方は要注意です。
新築住宅でできるダニ対策
ダニを防ぐなら、家を建てる時から対策をしておくと安心です。間取りや建材、内装材などに気を配ることで、ダニの繁殖しにくい家を建てられます。
【ダニ対策1】高気密高断熱化
ダニ対策の1つ目は、家の高気密高断熱化です。
家の断熱性能を上げることで、温度差が少なく結露しにくい家に。気密性能を高めることで、ムラなく換気できて湿気のたまりにくい家をつくります。
これによって、ダニが繁殖しやすい「高温多湿な環境」になることを防ぎます。
【ダニ対策2】風が通りやすい窓の配置に
ダニ対策の2つ目は、風が通りやすい窓の配置にすること。
窓を開けたときに家じゅうをしっかり風が通ると、湿度がたまらずダニが発生しにくくなります。
風通しをよくするには、風の「入口」と「出口」をつくるのが基本です。部屋の2面に窓をとることで、自然と風の流れをつくれます。
また風をキャッチしやすい「縦すべりだし窓」などを選ぶのも一つの方法です。
【ダニ対策3】調湿作用のある建材を使う
ダニ対策の3つ目は、調湿作用のある建材を使うこと。
湿度が多いときには湿気を吸い、部屋が乾燥している時には湿気を放出して、湿度をコントロールするような素材を使います。
調湿作用のある建材としては、無垢材、漆喰、エコカラットなどがあげられます。無垢材や漆喰は見た目もおしゃれで機能的なので、内装にしっかりこだわりたいという方にもおすすめです。
【ダニ対策4】防ダニ機能をもつ内装材を使う
ダニ対策の4つめは、防ダニ機能をもつ内装材を使うことです。
例えば「カーペット」は食べこぼしなどがたまりやすく、ダニが繁殖しやすい場所です。防カビ加工をされたカーペットなら、ダニを寄せ付けにくく繁殖も防げます。
壁紙にも、ダニや花粉などのアレルゲンを吸着・抑制する商品があります。ご家族や集まるリビングや、お子さんのお部屋、快適に眠りたい寝室などにおすすめです。
まとめ
新築住宅だからこそできるダニ対策があります。ダニは被害にあってから対策するのではなく、前もって予防しておきましょう。建材や内装材、窓の配置などさまざまな方法があるので、ぜひ設計士や担当者に相談してみてくださいね。