香川の新築住宅の固定資産税の相場はいくら?計算方法や特例も解説
賃貸マンションに住んでいる方がマイホームを購入すると、いくつか税金がかかるようになります。そのなかの一つが固定資産税。いくらくらい支払うことになるのか、どのように支払うのかなど、新築住宅の固定資産税について解説します。
固定資産税とは?
固定資産税とは、不動産を所有している方が毎年支払う税金です。地方税なので、住んでいる地域によって細かなルールは違ってきます。これから新築住宅を購入される方は、その物件を所有している限り、毎年支払い続けることになります。
毎年1月1日時点で戸建て住宅やマンション、土地などを所有していると、その年の春ごろに納税通知書が届きます。支払いは年4回の分割払いが一般的。香川県高松市の場合、次のようなスケジュールとなっています。
■香川県高松市の固定資産税の支払いスケジュール
第1期 4月1日から4月30日まで
第2期 7月1日から7月31日まで
第3期 9月1日から9月30日まで
第4期 11月1日から11月30日まで
固定資産税の計算方法
【計算式】固定資産税額=課税標準額×税率
○課税標準額
課税標準額とは、その建物や土地の評価額のこと。原則として「固定資産課税台帳」に登録された価格となりますが、住宅用地などでは軽減される制度があります。この軽減措置については、後程詳しく解説します。
新築住宅の場合、入居から1~3ヶ月くらいで自治体から連絡が入り、この評価額を調べる「家屋調査」がおこなわれます。家屋調査に費用はかかりませんが、必ず立ち会いが必要です。外観や内装、設備などすみずみまで見られたうえで、評価額を算定されます。
なお家屋の評価額の見直しは毎年おこなわれるのではなく、3年ごとに見直されるのが基本です。高松市では平成30年度、令和3年度、令和6年度…といったように評価替え年度が決められています。このときは経年劣化はもちろん、物価上昇率なども考慮されます。
○税率
税率は、都道府県や市町村ごとに決められています。標準税率は1.4%となっており、ほとんどの自治体は標準税率と同等。香川県高松市でも、1.4%に設定されています。
新築住宅の固定資産税の軽減の特例
固定資産税は土地や建物の評価額で決まるので、特に建物については築年数が浅いほど税金の負担が大きくなりがち。そこで住宅用地と新築住宅については、課税標準額が軽減される特例があります。
また、この2つ以外にも、貧困で生活扶助を受けていたり、災害で損害を受けたりとなにか特別な事情があるときも、減免を受けられることがあります。
新築住宅の税額軽減
新築住宅の建物部分の税額は、新築から3年のあいだ半額に軽減されます。3階建て以上の耐火・準耐火建築物のマンションの場合は減額期間が5年間です。
○条件
・専用住宅もしくは併用住宅(居住部分が1/2以上)
・床面積が50㎡以上、280㎡以下
半額になるのは住宅として使っている部分のみ。店舗や事務所などと使われている部分は、対象になりません。
住宅用地の税額軽減
住宅用の土地は、そのうえに建っている住宅の築年数には関係なく、広さによって軽減率が決められています。
・小規模住宅用地:課税標準額×1/6
200㎡以下の住宅用地。200㎡を超えるときには、1戸あたり200㎡までの部分が1/6に減額される対象です。
・一般住宅用地:課税標準額×1/3
200㎡を超える部分については、1/3に軽減されます。例えば300㎡の住宅用地であれば、200㎡が1/6、残りの100㎡が1/3ということです。
新築住宅の固定資産税の金額をシミュレーション
例として、次のような新築住宅の1年目の固定資産税を計算してみましょう。
【条件】
・住宅の固定資産税評価額:1,000万円
・土地の固定資産税評価額:1,800万円
・土地の面積:180㎡
【計算】
建物の固定資産税:1,000万円×1/2×1.4%=7万円
土地の固定資産税:1,800万円×1/6×1.4%=4万2千円
固定資産税の合計:7万円+4万2千円=11万2千円
香川県の固定資産税の相場は?
固定資産税は地域や建物の設備や構造によって変わってくるので、明確な相場を出すことはできません。ただし目安として、一般的な戸建て住宅では年間10万円前後になることが多いと言われています。都市部になるほど地価が高くなるので、地方である香川県の固定資産税は安めになると考えられます。
まとめ
住宅を購入すると、固定資産税は毎年支払うことになります。だいたい年間10万円前後になることが多いので、新しく住宅を購入されるときには、この出費も入れて資金計画されるとよいでしょう。