マイホームの購入は人生のなかでとても大きなお買い物ですよね。これから長いあいだ住み続ける家なだけに、後悔しない物件を選びたいもの。

そこで、マイホーム候補に挙がる住宅の種類を紹介します。住宅の種類には戸建てやマンションをはじめ、中古住宅や建売住宅などさまざま。マイホーム選びの第1段階として、まずは住宅の種類別にメリットとデメリットを把握しましょう。

ポイント1：戸建て住宅orマンション

まずは、戸建てにするかマンションにするかを決める必要があります。大きな違いは「自由度」です。それぞれのメリットとデメリットを見てみましょう。

戸建て住宅のメリット・デメリット

・メリット
戸建て住宅なら自由にリフォームや建て替えが行えます。壁が撤去しやすいことから、間取り変更の融通が効きやすいのもメリットといえるでしょう。玄関近くに駐車場が設けられるので、荷物が多くても行き来がしやすいのも魅力のひとつです。

・デメリット
平屋住宅ではない限り、大抵の戸建てには階段がありますよね。足腰が弱くなってくると階段の上り下りが億劫になることも考えられます。将来を見越して、寝室や洗濯干しのスペースは1階にまとめておいたほうがいいでしょう。また庭の手入れや外壁のメンテナンスなども所有者がすべて管理しなければならないので、手間と費用がかかります。

マンションのメリット・デメリット

・メリット
マンションの特権は、高階層に住めば眺望が期待できること。オートロックや監視カメラといったセキュリティ面をはじめ、物件によっては管理人や警備員が常駐している場合もあります。戸建てよりも防犯がしっかりしているので、安心感が得られやすいのがメリットです。基本的にワンフロア構造なので、移動がしやすくバリアフリーにも向いています。

・デメリット
マンションに住むと毎月管理費が徴収されます。管理費はマンションの修繕費にもなりますが、修繕の方針が独断で決められないのがネック。外壁や共有部の修繕がしたい場合は、マンション住民から一定数の同意が必要です。またペット不可の場合が多く、バルコニーや専用庭があってもバーベキューや花火ができないといった制限がマンションにはあります。

 

ポイント2：新築住宅or中古住宅

戸建てかマンションか決まれば、新築か中古かを選ぶステップへ。最近は新築にこだわらず中古住宅を購入して、リノベーションする人が増えています。希望するエリアに新築がない場合は、中古住宅に切り替えてみるのもいいかもしれません。

新築住宅のメリット・デメリット

・メリット
新築住宅は長期優良住宅の基準をクリアしている物件が多く、耐震性や省エネに優れています。長期優良住宅の場合は、住宅ローンの優遇措置が受けられますよ。また最新モデルの設備や内装が導入されており、メンテナンスが当分必要ないのも嬉しいポイントです。

・デメリット
中古住宅を購入するよりも、新築住宅は高額になる傾向があります。希望するエリアで、なかなか物件が見つからないことも多々。見つけられたとしても実際の家は見学できず、モデルルームやモデルハウスで確認したり説明を受けたりするだけになります。家具の配置や生活動線などが事前にイメージしづらいのがデメリットでしょう。

中古住宅のメリット・デメリット

・メリット
新築住宅とは違って、中古住宅なら実際に家の中を見学してから購入を決められます。個人間での取引であれば、土地や建物に消費税がかからないメリットもあるのです。安く購入できれば、リフォームやリノベーションで自分好みの家づくりができますよ。

・デメリット
古めの中古住宅の場合、耐震性が低下している可能性が高めです。放置しておくと地震のときに倒壊する恐れがあります。安全性を高めるためには、早い段階でリフォームやメンテナンスをする必要があるでしょう。

 

ポイント3：注文住宅or建売住宅

戸建ての種類には、注文住宅と建売住宅があります。簡単に違いを伝えると「家づくり」をできるのが注文住宅、「家を選ぶ」のが建売住宅の特徴です。同じ戸建てでも特徴が異なるので、それぞれのメリットとデメリットを紹介します。

注文住宅のメリット・デメリット

・メリット
注文住宅は建築基準法に則った範囲で間取り、設備のグレード、使う資材、間取りなどが自由に決められます。建設中の様子も伺えるので、自らチェックを行うことも可能。施工面への安心感が高まって、より完成が待ち遠しくなりますよ。

・デメリット
土地探しから行う必要があるので、かなりの期間と労力がかかります。注文住宅は希望通りの家づくりが可能ですが、予算オーバーになってしまうことも。スケジュール管理や資金の使い方など計画性が重要になってきます。

建売住宅のメリット・デメリット

・メリット
建売住宅は、間取りや仕様など設計プランが最初から決められているので、建築費用が安く打ち合わせの回数が少ないのが最大のメリットでしょう。忙しい人でも手続きが進めやすく、約2〜3ヶ月で引越しも可能。なるべく手間を省きたい人に建売住宅は向いています。すでに完成している物件なら、見学もできますよ。

・デメリット
一方で、間取りや設備の仕様が自由に決められないので、こだわりのある人には向いていない物件でもあります。売主もある程度ニーズを取り入れた設計をしていますが、なかなか気に入る物件が見つからないもの。そのため、物件選びに時間がかかるかもしれません。

まとめ

住宅の種類には戸建てとマンションに限らず、新築住宅や中古住宅などさまざま。予算や立地、入居予定など条件をもとに物件を選ぶ必要があります。今回お伝えしたマイホームの選び方を参考に、ご家族で話し合って納得のいく物件を決めてくださいね。