新築住宅を検討する際にシャッター（雨戸）を付けようかどうか悩まれる方も多いと思います。「シャッターや雨戸って昔の家にあったイメージだけど…？」「予算を削りたいからシャッターはなしにしようか」という声も聞こえてきますが、本当にそれで大丈夫でしょうか。シャッターがあるおかげで助かることもたくさんあります。今回はシャッターのメリットデメリットをご紹介しますので、しっかり理解した上で導入を検討いただけたらと思います。

シャッターとはなにか

シャッターとは、窓の外側につけるアルミや鋼板製の雨戸のこと。昔は横にスライドするタイプが主流でしたが、現在は巻き上げ式で上下にスライドするものが多くなっています。

窓にシャッターをつけるメリット

では、窓にシャッターをつけるとどんなメリットがあるのでしょうか。いくつかご紹介します。

強風や飛来物から窓を守れる

台風や豪雨で瓦や石などの飛来物があったとき、シャッターがあれば窓ガラスが割れたり汚れたりするのを防げます。 窓ガラスが割れると室内に破片が残ったり、修理に時間がかかり生活に支障がでる場合も。シャッターがあることで、災害時のその後の生活も守ることができます。

窓からの不審者侵入を防げる

一戸建て住宅の窃盗侵入経路の53.5%が窓からです。 （※令和2年警察庁住まいる防犯110番より） 逆にいうと窓からの侵入を防ぐことができれば、防犯性はぐんとアップするということになります。ガラスを割って侵入する手口だと数秒で侵入できますが、シャッターが閉まっていると侵入時間がかかる分、防犯性が上がります。

プライバシーを守ることができる

シャッターがなく道路に面した部屋の場合、夜に外に光や生活音が漏れるのがなんとなく気になることもあるかと思います。シャッターを閉めると生活感を消すことができ、プライバシーを守れます。

冷暖房効率を高められる

シャッターを閉めると、窓ガラスにもう一重層ができるので熱や寒さが直接伝わりにくくなります。そのため冷暖房の効果もアップするでしょう。また、シャッターは夜に閉めるものだと思われがちですが、昼間明るさや風を感じながら強い日差しを防げるシャッターもありますので、後半で紹介します。

 

窓にシャッターをつけるデメリット

では、反対にシャッターをつけるデメリットはどんなことがあるでしょうか。デメリットを解消方法と合わせてご紹介します。

費用がかかる

シャッターは窓ごとに設置費用がかかります。一つひとつの費用が少額でも、すべての窓につけると高額になる場合も。すべての部屋につける必要があるのか、この部屋はシャッターを日常使いするのかなどを相談して必要な箇所にだけ設置しましょう。

開閉や風で大きな音がする

開閉する際にガラガラと音がするため、ご近所迷惑にならないかと開閉を躊躇する場合もあります。音がなりにくい電動シャッターなども検討しましょう。

閉めると部屋が暗くなる

夜にシャッターを閉めると、朝起きるときも暗いままなのでなかなか起きられない、自然光で目覚めたいという方もいらっしゃると思います。 シャッターが自身の生活スタイルに合っているかを考えて設置する必要があります。 また後半で詳しく紹介しますが、タイマーで自動開閉できるシャッターもありますのでそちらを検討するのもいいでしょう。

 

もっと暮らしが便利になるシャッターの機能

今までのシャッターは窓を開けて手動で開閉するものが主流でした。ところが最近では生活スタイルに合わせた便利なシャッターがたくさん登場しています。ここでは、暮らしが便利になる最新のシャッター機能をいくつかご紹介します。

リモコンで開閉できるシャッター

従来の手動式シャッターを室内から開閉しようとすると「窓を開ける→シャッターを開ける」という2つの動作が必要です。暖房をつけて部屋を温めたのに、窓を開けて冷気が入ってくるのも嫌ですよね。そこで役に立つのが、リモコンで開閉できる電動シャッターです。中には複数のシャッターをひとつのリモコンで一括開閉することができたり、スマホで操作できたりする商品もあり非常に便利です。

自動で開閉できるシャッター

電動タイプの中でも、タイマー機能の付いたものはさらに便利です。ライフスタイルに合わせてシャッターの開閉時間をセットできるので、一度セットすると朝も夜も自動で開閉します。朝、自然の光で起床したい方にもぴったり。また、旅行等で長期間自宅にいない場合も自動で開閉するので、留守を感じさせず防犯にもなります。

閉めたまま採風・採光できるシャッター

シャッターが閉まっていると直射日光が当たらないので遮熱効果はありますが、風や光を感じたいという方には、スリットのついたシャッターがおすすめ。直射日光や外からの視線を遮りながら、風と光は取り込むことができます。

 

まとめ

シャッターにはメリットがたくさんある反面、デメリットもあります。そのため、シャッターを設置する場合は本当に必要かどうかを検討する必要があるでしょう。便利なものもたくさん出ているので、ご家族の生活スタイルや予算に合うものをご相談ください。